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2006年 01月 28日

道路を80キロの制限速度で、男が運転していた。すると、助手席に座っていた男の妻が意を決したように話し始めた。

「あなた、わたしたち、今年で、結婚10周年ね。それなのに、とっても申し訳ないんだけど、あなたと離婚したいの」

夫はそれを聞くと、何も言わず、黙ってアクセルを踏んだ。車の速度は時速90キロにあがった。
妻が言った。

妻:「怒らないで、あなた。実は、あなたの親友のジミーと私、しばらく前からつきあってるの。彼のアレって、とっても情熱的なの・・・。それは私たちの結婚生活にはなかったものよ」

夫は押し黙ったまま、さらにアクセルを強く踏み込んだ。
妻が続ける。

妻:「自宅と土地の名義、それに株式は私のものにしたいの。あなたには現金があるでしょ・・・これって公平でしょ?」

妻がそう言うと、車の速度はさらに100キロにあがった。
妻はそれには構わずに続けた。

妻:「あ、子供の養育権も、もちろん私のものよ。あの子も私になついてるし・・・」

車の速度は120キロにもなり、路肩をはずれたかと思うと、道路脇にあるコンクリートのビルのほうに向かって走り始めた。
妻が言った。

妻:「あなたの方で欲しいものは、ほかに何かあるかしら?」

夫がようやく口を開いた。

夫:「いらない。本当に必要なものは、こちらにあるから」

妻:「本当に必要なものって?」

妻が不審げに尋ねた。
車の速度が140キロになり、コンクリートのビルに衝突しようとする目前、夫が答えた。

「エアバッグ」


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